フォンダトリーチェ(創始者)
フォンダトリーチェ(創始者)
技術的説明 :
表面板 - フィエンメ渓谷パネヴェッジョ産 スプルー ス、厳格な手作業で割られた板
裏面・側面 - マッカーサーエボニー
裏面・側面パインディング、パーフリング - 全大
理石調モミジとエボニーによる製作
ネック - ヒマラヤスギ
フィンガーボード - エボニー
音叉 - 664
ボディのピッチ - 45 Hz(6弦Eに加え約1.5
オクターブ拡張、第6開放弦=82.4 Hz)
最大共振周波数 - 3132 Hz
この作品の歴史
J.S.バッハ(1685~1750)《G線上のアリア》管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068のレコードを聴き、 私達の新プロジェクトがまだ未完成である事に気付いた。撥弦楽器であるギターはその固有の特性により、例えば弦楽器他オーケストラ楽器の長く痛烈な音が特徴のBWV1068オーケストラバージョン、この素晴らしい曲のメロディー部分にはっきり聴き取れる音の連続性、組曲感覚を呼び起こす事が出来ない…。 こうして楽器には各々長所と短所、いやむしろ固有の特性があるのだという事実を受け入れずに、弦楽器の典型的音響特性のいくつかをギターに取り込む方法を思案し始めた…。そして…“直感”が…。 新しい響棒にいくつかの重要なイノヴェーションをもたらす…そしてその直感の有効性が結果的に確認された数種のテストの後最初のギターが実現され、カヴァリエーレ・マルコ・セッリット全プロジェクトにおける新響棒の最終バージョンを備えていた事からそれは“フォンダトリーチェ(創始者) ” と命名された。